フィリー・ジョーとチェンバースと組んだこのトリオ盤は、バップの卒業証書的演奏をするエヴァンスのRiverside後期の作品。その後、B面最後の中編成の曲に示されるように、ロマンチックな演奏が増えていき、Verve への移籍となった。この盤、米国オリジナルではMilestone から二枚組の一部として収録されていたと記憶するが、日本では、阿部克二氏の印象的な写真とジャケ・デザインの本盤として単独発売され、当時とても好評だった。その日本発のジャケ・デザインが、現代ではあたかもオリジナルであるかのごとく扱われており、日本のジャズ音楽業界・ジャーナリズムの当時の実力を今に伝えている。当時発売の初期日本盤を出品する予定。