＜商品の情報＞
ジョン・バリーのような大らかなスケールのテーマも印象的な、スペクタクル・オーケストラ名編！

『クリフハンガー』(1993)
サウンドトラック拡張盤・2枚組

音楽　トレバー・ジョーンズ
監督　レニー・ハーリン
主演　シルベスター・スタローン、ジョン・リスゴー、マイケル・ルーカー、ポール・ウィンフィールド

とにかく荒唐無稽なダイナミック演出で沸かせる『ダイ・ハード2』のレニー・ハーリン監督が、伝説の大作会社カロルコでスタローンを主演に迎え、展開した山岳スペクタクル・アクション。山に消えた1億円のトランクを巡って、元レスキュー隊の凄腕男と犯罪組織の戦い。音楽は前年に名作『ラスト・オブ・モヒカン』仕事をエデルマンとともに仕上げた、大作も得意のトレバー・ジョーンズ。シンセもバリバリのこの時代、そしてシンセスコアも得意の彼だが、この作品ではジョン・バリー（それも『レイズ・ザ・タイタニック』）の大らかなストリングスのタッチを思い出させる歌い上げるメロディのメインテーマを聴かせつつ、劇伴は、純粋に生オーケストラで奇を衒わないスペクタクルなサスペンス・サウンドをきっちりと聞かせてくる。60年代のテレビシリーズ的音楽のアイデアとでもいいましょうか。しかし、映画ファン、スコア・ファンには、この真摯なサスペンス盛り上げサウンドが、60～70年代のスペクタクルを見る懐かしさを思い起こさせたりもする。トレバー・ジョーンズの間違いなく代表作のひとつ。