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プロデューサーに松本隆、アレンジャーに鈴木茂を迎えた、やまがたすみこの通算7作目が、ファンの熱いラブ・コールに応えて待望の紙ジャケ復刻。細野晴臣、佐藤博、伊藤銀次らが作曲者として名を連ねるなど、はっぴいえんど～ティン・パン・アレー系のスタッフ陣が集結して作り上げた、70年代シティ・ポップ・アルバムの定番中の定番。清楚なフォーク・シンガーとして、73年にシングル「風に吹かれて行こう」でデビューした、やまがたすみこ。78年の『エメラルド・シャワー』リリース後にアレンジャーの井上鑑と結婚、第一線から退いて長い歳月が流れたが、当時を知るファンから本格復帰を熱望する声が途切れないほど、いまだ根強い人気を誇っている。本作は、“フォーク界のアイドル”としての地位を確立した彼女が、時代の変化に反応してシティ・ポップ路線に挑戦した意欲作。同じ年には、構成＆演出を大瀧詠一、演奏をムーンライダースが担当したライヴ盤『SUMIKO LIVE』もリリースしており、シティ・ポップ系人脈との関わりが深かったことが分かる。本作は、鈴木茂が他人のアレンジを本格的に手がけた最初の作品であり、その後、売れっ子アレンジャーとして活躍する彼にとっても記念すべき一作といえる。