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あのニルヴァーナのカート・コバーンをして「欠点がひとつもない偉大なアルバム」と言わしめた歴史的大傑作。オーストラリアが生んだロックンロール・アイコン、AC/DCが80年に発表したこのアルバムは、急逝した初代ヴォーカリスト、ボン・スコットへの追悼盤であると同時に、現在までに全世界で4000万枚以上を売り上げバンド史上最大のヒットとなった代表作だ。二代目ヴォーカリスト、ブライアン・ジョンソンのカミソリの如きハイトーン・ヴォイスと、バンドのトレード・マークであるアンガス・ヤングのソリッドかつヘヴィなギター・リフを中心に据えたサウンドは、張り詰めた緊張感と同時に圧倒的な王道感を兼ね備えており、本作をもって世界最強のロック・バンドとしての地位を確立しただけの説得力に満ちている。ロックンロールもヘヴィ・メタルも全てを飲み込んだモンスター・アルバム。「ロックとは何か?」その問いに対する答えはここにある。