米国はカリフォルニア州サンフランシスコにて結成されたハード・ロック・バンドによる5th「MAN IN MOTION」発表に伴い1988年11月19日に渋谷公会堂にて行われた4度目の来日公演の模様を収録してMCA・レコードから発表されたバンド初のライヴ・アルバムです。メンバーはジャック・ブレイズ(Vo,B)、ブラッド・ギルス(G)、ジェフ・ワトソン(G)、ケリー・ケイギー(Dr,Vo)、ジェシー・ブラッドマン(Key)の5人。バンド自らがプロデュースを担当しております。お馴染み「ロンドン橋落ちた」のイントロに導かれるオープニング曲は1.TOUCH OF MADNESS。間髪入れずに続く2.WHEN YOU CLOSE YOUR EYESのコーラス・ハーモニーが美しい。5th収録曲の中でも特に秀逸な3.MAN IN MOTIONと4.DON'T START THINKING (I'M ALONE TONIGHT)が続き、5.LET HiM RUNから7.REASON TO BEまではアコースティック・タイム。6.GOODBYE最後のケリーのMC「サヨナラ」がとても切ない。ギターの奏でるメロディが美しい8.FOUR IN THE MORNINGから、感動的な9.SISTER CHRISTIAN、否が応でも盛り上がる名曲10.DON'T TELL ME YOU LOVE ME、テクニカルなのでギター・プレイを披露する11.HALFWAY TO THE SUNを経て、ファンとコーラスをコール&レスポンスしながらラストを飾る12.(YOU CAN STILL) ROCK IN AMERICAまでの流れは言う事なし。決してベスト選曲ではないし、出来ればバンドが全盛期にあった3rdに伴うツアーを収録して欲しかったという気持ちもありますが、この日がバンド解散前の最後のライヴであったことからファンにとっては記念すべき作品です。