『ニュー・アイリッシュ・ヒムズ』
耳を澄ますこと。必要なのはそれだけです。モイアの歌が、ジョアンヌの歌が、マーガレットの歌が私たちを優しく包み込みます。気が付くと、心温かいもので満たされているのです。讃美歌だとかキリスト教だなんて難しく考える必要もありません。いい歌は心に直接響いてくる。それが一番大切なことだと思います。
本作、'New Irish Hymns' … 「アイルランドの新聖歌」に興味を持たれたみなさんは、恐らくモイア・ブレナン（クラナド）あるいはジョアンヌ・ホッグ（アイオナ）の熱心なファンの方だと思います。もちろん、私もその一人です。「聖歌（讃美歌）だから買った」とおっしゃる方はむしろ少ないのではないでしょうか。実際、私もクリスチャンではないし、信心というものを持たない方です。私たち日本人にはちょっと想像しにくいのですが、欧米では人々の宗教離れが進んだ現代においても、なおキリスト教が大きな影響力をもっています。モイア・ブレナン、ジョアンヌ・ホッグ、マーガレット・ベッカーという素晴らしいシンガーが共演したこのアルバムも、クリスチャン・ミュージックだから実現できた夢の企画だということができるでしょう。
（国内流通盤販売元：THE MUSIC PLANTの直輸入盤国内仕様　作品紹介ライナーより抜粋）