＜商品の情報＞
「悲情城市」「童年往琴」のホウ・シャオシェン監督が、台湾の原風景を背景に切ない恋を瑞々しく描いた、青春映画の金字塔。

「悲情城市」「童年往琴」のホウ・シャオシェン監督が、台湾の原風景を背景に切ない恋を瑞々しく描いた、青春映画の金字塔。ホウ・シャオシェン自身のみならず、台湾ニューシネマのイメージを世界的に決定づけた名作。

「風櫃の少年」(1983)「冬冬の夏休み」(84)「童年往事」(85)と、台湾人のパーソナルな追憶を描いた、多分に自伝的色彩の強い作品を発表し続けてきたホウ・シャオシェンの一つの到達点がこの「恋恋風塵」(87)である。この後、彼は台湾の歴史そのものに視点を広げそれは「悲情城市」(89)として結実する。
台湾ニューシネマの中心人物の一人ウー・ニェンチェン(呉念真)の個人的体験をもとに彼と、ホウ作品には欠かせない脚本家チュー・ティエンウェン(朱天文)が共同脚本。物語のなかで強烈な印象を残すおじいさん役を演じた、台湾の伝統人形劇の国宝級名人リー・ティエンルー(李天祿)はこの後、ホウ作品の常連俳優となる。

＜あらすじ＞
一時は炭鉱で栄えた台湾北部の街、十分の山村で兄妹同様に育ったワンとフン。成績優秀だが家が貧しいワンは中学卒業後、高校には進学せず台北に出て働きながら夜間学校に通う。そのワンを頼り、フンも洋裁店での仕事を得て台北で暮らし始める。都会の片隅でお互いに支え合いながら日々を送る二人。しかしそんなある日、ワンのもとに兵役の通知が届く……。