マイク・マンジーニに替えてオリジナル・ドラマーであるマイク・ポートノイ(Dr)を13年ぶりに復帰させた米国の代表的プログレッシブ・メタル・バンドによるインサイド・アウト・ミュージックから発表された16枚目スタジオ・アルバムです。ポートノイ参加作品としては2009年発表の「BLACK CLOUDS & SILVER LININGS」以来となる作品で、全米41位を記録しました。マイク以外のメンバーはジェイムズ・ラブリエ(Vo)、ジョン・ペトルーシ(G)、ジョン・マイアング(B)、ジョーダン・ルーデス(Key)の4人。ペトルーシ自身がプロデュースを手掛け、エンジニアにJUDAS PRIESTでもお馴染みのアンディ・スニープを迎えています。アートワークは数々のメタル・アルバムを手掛けたヒュー・サイムによるものですが、ベッドやパジャマ姿の女性からは代表作「IMAGES AND WORDS」との関連性が窺えます。アルバム・タイトルやジャケットから想像される様なダークでヘヴィな作風であり、ポートノイのテクニカルなドラミングが堪能できるインスト曲1.IN THE ARMS OF MORPHEUS、スリリングなギター・フレーズが飛び交うリーダー・トラック2.NIGHT TERROR、イントロがRUSHの名曲「YYZ」を彷彿とさせる3.A BROKEN MAN、ヘヴィなギター・リフがザクザクと刻まれる4.DEAD ASLEEP、METALLICAの「ENTER SANDMAN」の様な5.MIDNIGHT MESSIAHといったヘヴィなナンバーも悪くはありませんが、個人的には歌メロに温かみのあるバラード7.BEND THE CLOCKや名曲「PULL ME UNDER」を彷彿とさせる20分近くにわたる長尺曲8.THE SHADOW MAN INCIDENTの芳醇なメロディに心惹かれます。