＜商品の情報＞
わたしたちは誰を好きになってもいいし、誰も好きにならなくてもいい。

アイデンティティのゆらぎ、葛藤――創作を通して前進しようともがく高校生たちのひと夏を、重層的なテーマで瑞々しく鮮烈に描き切った青春エンタテインメント。

新人監督の登竜門とされる2つの映画祭で史上初のWグランプリを含む6冠を獲得した、淺雄望監督の長編デビュー作『ミューズは溺れない』
・第22回TAMA NEW WAVEグランプリ&ベスト女優賞(上原実矩)
・第15回田辺・弁慶映画祭グランプリ&観客賞&フィルミネーション賞&俳優賞(若杉凩)

監督は、万田邦敏監督や大九明子監督などの元で助監督をつとめながら中・短編を制作してきた淺雄望。
2019年に撮影を開始し、新型コロナの影響により一時中断ののち、2年がかりで完成した本作は、新人監督の登竜門とされるTAMA NEW WAVEと田辺・弁慶映画祭の双方でグランプリに輝いた他、ベスト女優賞、観客賞など計6冠を獲得。
さらに、現役プロデューサーがその年度で最も優れた新人監督を選ぶ新藤兼人賞(2022年度)の最終選考10名(10作品)にノミネートされた。

＜あらすじ＞
美術部に所属する高校生の朔子(上原実矩)は、船のスケッチに苦戦している最中に誤って海に転落。それを目撃した西原(若杉凩)が「溺れる朔子」の絵を描いて絵画コンクールで受賞、絵は学校に飾られるハメに。さらに、新聞の取材を受けた西原は「次回作のモデルを朔子にする」と勝手に発表。悔しさから絵の道を諦めた朔子は、壊れた鳩時計などを使って新たな創作に挑戦するが、再婚した父と臨月の義母、そして親友の栄美と仲違いしてしまう。引っ越しと自宅の取り壊し工事が迫る中、美術室で向き合う朔子と西原。"できること"を見つけられずに焦る朔子は、「なぜ自分をモデルに選んだのか?」と西原に疑問をぶつける…。