英国はシェフィールド出身のバンドによるヴァーティゴ・レコードから発表されたデビューアルバムです。THE BEATLESのリンゴ・スターが所有する英国スタートリング・スタジオにてBLACK SABBATHやJUDAS PRIEST等を手掛けたトム・アロムによるプロデュースによりレコーディングされ、全英15位、全米51位を記録しました。メンバーはジョー・エリオット(Vo)、ピート・ウィリス(G)、スティーヴ・クラーク(G)、リック・サベージ(B)、リック・アレン(Dr)の5人で、アレンに至っては当時16歳という若さでした。本人達は不本意のようですが、IRON MAIDENと共にこの頃ブームとなったニュー・ウェーヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル(NWOBHM)の代表格とみなされており、歌唱や演奏に青臭さが残ってはいるものの、センスの感じられる曲作りには目を見張るものがあります。骨太なギター・リフの1.ROCK BRIGADE、既に米国進出を見据えていたかのようなタイトルの2.HELLO AMERICA、ウェットで叙情的な3.SORROW IS A WOMAN、トリッキーなギター・リフの4.IT COULD BE YOU、展開がドラマティックな5.SATELITE、メタリックな7.WASTED等、魅力的な曲が揃っています。