【私的年間BEST ALBUM:第10位】 ニュー・ウェーヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル(NWOBHM)を代表するバンドによる前作に引き続きヴァーティゴ・レコードから発表されたセカンド・アルバムです。プロデューサーにAC/DCの大ヒット・アルバム等を手掛けたロバート・ジョン・"マット"ランジを起用、全英26位、全米38位を記録しました。アルバム・ジャケットはデザイン集団ヒプノシス所属のストーム・ソーガソンが手掛けただけあって謎めいたものとなっております。メンバーは前作と同様、ジョー・エリオット(Vo)、ピート・ウィリス(G)、スティーヴ・クラーク(G)、リック・サベージ(B)、リック・アレン(Dr)の5人。前作の延長線上にある作風ながら、プレイや楽曲の完成度は前作を大きく上回ります。今でもライヴのレパートリーとなっているパワー・バラード4.BRINGIN' ON THE HEARTBREAKはマライア・キャリーにもカヴァーされた名曲。8.ON THROUGH THE NIGHTも正統派ヘヴィ・メタルといった趣きの隠れ名曲です。他にも軽快に疾走する1.LET IT GO、憂いを帯びたメロディの2.ANOTHER HIT AND RUN、AC/DCの様な縦ノリの3.HIGH 'N' DRY (SATURDAY NIGHT)、スリリングなギターを聴かせるインスト5.SWITCH 625、コーラス・ワークがキャッチーな6.YOU GOT ME RUNNIN'等、充実した内容となっています。