＜商品の情報＞
「ジュリエット あるいは夢の鍵」
『霧の波止場』(38)、『天井桟敷の人々』(45)、『嘆きのテレーズ』(52)などで知られる名匠マルセル・カルネが、夢と現実の間に彷徨う青年の苦悩を描いた幻想的な恋物語で、全編に不思議な雰囲気をたたえている。
撮影は『美女と野獣』(46/ジャン・コクトー)、『美しき小さな浜辺』(48/イヴ・アレグレ)、『ローマの休日』(53/ウィリアム・ワイラー)、そして『ベルリン・天使の詩』(87/ヴィム・ヴェンダース)など数々の名作を手掛けたアンリ・アルカン。幻想的な城館、またブローニュの森をスタジオに完璧に再現した美術は、『天井桟敷の人々』、『アパートの鍵貸します』(60/ビリー・ワイルダー)などで映画史に名を残すアレクサンドル・トローネル。音楽はジョゼフ・コスマで、テーマ曲「失われた恋」は第4回カンヌ国際映画祭音楽賞を受賞した。

「狂熱の孤独」
20世紀フランスの作家ジャンポール・サルトルによる「チフス」を原作とし、ジャン・オーランシュがメキシコを舞台に書き下ろした。舞台が仏領インドシナからメキシコへ、病気もチフスから脳脊椎膜炎などへ大幅に変更になっている。
監督は『美しき小さな浜辺』(48)、『男の世界』(56)でもジェラールと組んだイヴ・アレグレ。ネリー役には、『霧の波止場』(38/マルセル・カルネ)で知られ、後に『夜の騎士道』(55/ルネ・クレール)で再びジェラールと共演するミシェル・モルガン。メキシコでの撮影は過酷な熱気の中で続けられたが、ジェラールは撮影のない週末、妻のアンヌを連れメキシコ各地を見て回ったという。

＜あらすじ＞
「ジュリエット あるいは夢の鍵」
恋ゆえ罪を犯した青年ミシェル。獄中、夢の中でも恋人を探す彼がたどり着いたのは、誰も記憶を持たない"忘却の村"だった─。

「狂熱の孤独」
メキシコのある村を舞台に、酒浸りの元医者ジョルジュと旅行中に夫を伝染病で亡くしたフランス人女性ネリー、それぞれの絶望と孤独、そして再生を描く。