ⅡよりもIの方が好きです。このCDもかなり気に入っています。

米国カリフォルニア州ロサンゼルスにて結成されたカリスマ的ハード・ロック・バンドによるゲフィン・レコードから発表された3枚目スタジオ・アルバムで、4枚目スタジオ・アルバムの「USE YOUR ILLUSION Ⅱ」と同時発売されました。プロデュースは前作に引き続きマイク・クリンクとバンド自身が担当、全米2位を記録、米国だけで550万枚以上を売り上げました。アルバム・ジャケットはラファエロの絵画「アテネの学童」をモチーフにしています。メンバーはW・アクセル・ローズ(Vo)、スラッシュ(G)、イジー・ストラドリン(G)、ダフ・マッケイガン(B)、新加入のディジー・リード(Key)、ドラッグ問題で脱退したスティーヴン・アドラーの後任に迎えた元THE CULTのマット・ソーラム(Dr)の6人。アリス・クーパーやマイケル・モンローがゲスト参加しています。多彩な楽曲を収録したⅠ&Ⅱですが、デビュー盤のスリージーなイメージに近い楽曲を多数収録しているのは本作の方で、ベースのイントロが格好良い1.RIGHT NEXT DOOR TO HELL、パンキッシュな5.PERFECT CRIME、シンガロング・パートがイカした8.BACK OFF BITCH、スパニッシュ・ギターを導入した9.DOUBLE TALKIN' JIVE、アクセルが捲し立てる12.GARDEN OF EDEN、ギター・リフが格好良い13.DON'T DAMN ME等はテンションが高まります。シングル・カットされたWINGSの秀逸なカヴァー3.LIVE AND LET DIEや全米10位を記録のバラード4.DON'T CRYも良いですが、アクセルによるピアノの調べと終盤のスラッシュによるギター・メロディが素晴らしい全米3位を記録の10.NOVEMBER RAINは名曲です。楽曲はバラエティに富んでおり、非常に良く聴く作品であはありますが、散漫な印象は拭えません。