＜商品の情報＞
巨匠アンドレイ・タルコフスキーの映画史に輝く傑作、高精細4Kレストア版で国内初リリース。
これぞタルコフスキー芸術の到達点!

1986年カンヌ国際映画祭で4部門を受賞するなど世界で絶賛された。タルコフスキーは本作の完成同年、患っていた肺癌により死去。惜しくも本作が遺作となった。タルコフスキーが最後に挑んだテーマは「核兵器による世界の破滅とその救済」。今なお世界を覆うこの不安に対し、タルコフスキーは病と闘い、命を削りながら世界救済への祈りのような作品を作り上げた。驚異のワンカット長回しで見せるクライマックスシーンは、タルコフスキー映画史上最も有名なシーンとして伝説となって語り継がれている。主演はイングマール・ベルイマン作品などで知られるスウェーデンの名優エルランド・ヨセフソン。タルコフスキー作品は前作『ノスタルジア』(1983)に引き続きの出演となる。撮影はスウェーデン映画界を代表する名カメラマン、スヴェン・ニクヴィストがつとめた。最新の高精細レストレーションにより、タルコフスキーの崇高なる芸術映画が、さらに輝きを増して蘇る。

特典映像として『サクリファイス』の舞台裏を追ったドキュメンタリー『タルコフスキー・ファイル in 「サクリファイス」』(1988)をDVDで初収録!

＜あらすじ＞
初夏のスウェーデン、ゴドランド島。穏やかな日差しを浴びながらアレクサンデルは誕生日に息子と共に枯れた松の木を植えている。喉の手術をしたばかりの息子は言葉を発することができず、アレクサンデルはその姿に悲嘆する。誕生日を祝うためにアレクサンデルの家へ親友たちがやってくる。白夜のため外はまだ明るい。そのときテレビから核戦争勃発のニュースが聞こえてくる。人々はパニックに陥り、神を信じていなかったアレクサンデルは初めて祈り、愛する人々を救うために自身を犠牲に捧げること(サクリファイス)を決意する。