＜商品の情報＞
アイヌの工芸品に宿っていたのは…
闇に葬られた北の歴史の影を炙り出す!

水面に立つ男、少しずつ正面を向いたその顔に…
アイヌの工芸品につけられた傷の意味するもの…
慰霊碑のそばから聞こえてきた不可解な音…

圧倒的な取材力に裏打ちされた語りのリアリティ!
忘れ去られた道内の過去と事件に纏わる怪異譚!

＜あらすじ＞
1.朱鞠内湖
人造のダム湖にあるキャンプ場。バーベキューの支度をしていると、遊んでいた娘が「湖の上におじちゃんがいる!」と。その指さすほうを見ると…
2.マキリ
フリマサイトで見つけたマキリと呼ばれるアイヌの工芸品。柄の部分についた傷が気になったもののその美しさに魅せられ購入したのだが…
3.ぱちん
かつての強制連行関連の場所を訪れていたMさん。どこからともなく聞こえてきた何かを弾くような音。その方向を見ると爪を鳴らしながら佇む小さな女の子が…
4.猫栃
公園で拾ってきた栃の実。持ち帰った小さなビニール袋いっぱいの実を改めて見ると、中に何かがいるようにごにょごにょと蠢いており…
5.継母
折り合いの悪かった継母から送られてきた突然の小包。受け取りを拒否しようとしたのだが、品名に"遺品"と書かれていたため中を改めてみることにしたのだが…
6.あと、九枚
病院の待合室で知り合った女性。孫を病気で亡くしたというその女性が語って聞かせてくれた不思議な体験とは…