＜商品の情報＞
みどりの風にかがやき光る五月の朝
おともなく訪れた恋のよろこびと哀しみが波紋のように静かにひろがる

東宝争議のあと、独立プロでの活動を余儀なくされた五所平之助監督が設立した「スタジオ8プロダクション」の第二回作品。
高峰秀子が新しい時代の女性を演じ、二人の対照的な価値観を生きる青年の間で、人生に置ける大切なものをみつける物語。

■『新東宝キネマノスタルジア』レーベル第10弾発売商品!
■HDテレシネで初DVD化!
■昭和文壇の中心となった高見順の同名原作を名女優高峰秀子の主演、池部良、岡田英次の共演と上原謙を始めとしたベテラン俳優の出演で映画化した作品。

＜あらすじ＞
貿易会社で働く篤子は、英語力と事務能力を高く評価されていた。ある日篤子は、輸出の大口取引を獲得することに成功するが、何故か商品の納品が遅れてしまい苦境に立ってしまう。製造業者を訪ねて神戸へ向かった篤子は、同僚の梶の助けも借りてなんとか事態を解決する。この案件が元々はライバル会社のものだった事から、その会社による妨害ではないかと梶は主張し、篤子も疑いを持ち始める。篤子は実家住まいで、その家では戦争で父を亡くし母の手で育てられる少年・健ちゃんとその愛犬・ペケを預かっていた。健ちゃんは伊能田という青年と仲良しなのだが、その伊能田はライバル会社に勤めていて、なんと例の案件の担当者だった。そんなある日、いたずらが激しいペケを捨てるように言われたことで、健ちゃんはペケを連れて家出してしまう。