＜商品の情報＞
名匠エリック・ロメールの世界。その誘惑の映画術に陶然と浸る至高の喜び──

【獅子座】
映画を変革させたヌーヴェル・ヴァーグ(新しい波)の旗手エリック・ロメール監督の長編第一作。パリをめぐるスゴロク、偶然を導く骰子の一振りのような彷徨いの映画。
獅子座生まれの独身で売れない作曲家ピエールは、亡くなった伯母の莫大な遺産を相続できると知る。7月のパリ祭を過ぎると、見知った仲間はヴァカンスで街を出てゆく。ピエールは遺産が入らないとわかって金策に走るが、友人たちはおらず、ついに部屋を追い出されパリの街を徘徊し、ホームレスに身を落としてゆく…。
本作は1959年夏のパリで撮られたが、公開は3年後となり、ロメールにとって華やかなデビューとは言えなかった。その後ロメールは連作恋愛劇《六つの教訓話》を準備してゆく。主役のピエールはアメリカ人俳優のジェス・ハーン。盟友ジャン=リュック・ゴダールがパーティの客として出演、この後にフランスで活躍する女優たちが顔を出しているのも興味深い。
《HDレストア版》

【モンソーのパン屋の女の子】
映画を変革させたヌーヴェル・ヴァーグ(新しい波)の旗手エリック・ロメール監督の連作恋愛劇「六つの教訓話」シリーズ─二人の女性の間で運命的な愛を知る男というテーマが変奏される─第一作。
学生の"私"は、町の通りで見かけた魅力的な女性シルヴィを追う。彼女の住む辺りを歩くうち、近くのパン屋に入った"私"は、そこで働く女の子のジャクリーヌに声をかける…。
主演にはロメール作品のプロデューサーで、その後ハリウッドでも監督として活躍するバルべ・シュレーデル、その声の吹き替えに批評家で監督となるベルトラン・タヴェルニエが参加している。
《HDレストア版》

【シュザンヌの生き方】
「六つの教訓話」シリーズ第二作。
学生のベルトランは友人ギヨームとともにカフェでシュザンヌと出会う。ギヨームはプレイボーイでシュザンヌと関係を持つ。ベルトランはシュザンヌに複雑な感情を抱きながら、彼女の友達のソフィーを気にしていた…。
後半部分で現れるシュザンヌの相手には、その後『コレクションする女』で主演するパトリック・ボーショーが出演。
《HDレストア版》

【モード家の一夜】
映画を変革させたヌーヴェル・ヴァーグ(新しい波)の旗手エリック・ロメール監督の連作恋愛劇「六つの教訓話」シリーズ─二人の女性の間で運命的な愛を知る男というテーマが変奏される─第三作。
地方都市クレルモン=フェランに赴任した"私"は教会で若いブロンド髪の女性フランソワーズに心奪われる。私はクリスマスが近づく頃、再開した友人に誘われて女友達モードの家で一夜を過ごす。異なる考えを持つ黒髪のモードに誘われ、彼女に強い魅力を感じる私だが…。
雪の降る冷たい空気の中、交わされる言葉の後に来る沈黙。距離を紡ぐ男女のドラマが繊細なモノクロームで描かれる。撮影はロメール作品を支える名手ネストール・アルメンドロス。主役の"私"には数々の代表作を持ち、現役で活躍するジャン=ルイ・トランティニャン。アカデミー賞などアメリカでの成功を収めた作品。
《HDレストア版》