＜商品の情報＞
海の向こうには、本当の幸福があるのだろうか。
あの人の幸福は、あたしの幸福ではないのだろうか。

フランスの戯曲を原案に黒澤明、本多猪四郎、谷口千吉などを育てたことでも知られる名匠・山本嘉次郎が演出した作品。
外国に憧れる男と残された女の数奇な運命を情緒豊かに描いている。
後に高峰秀子が自薦した13本の中の1作。

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＜あらすじ＞
動乱の幕末が終わりを告げた明治の初頭。品川の居酒屋「入船屋」のせがれ・正吉は、まだ見ぬ外国への憧れを抱いていた。横浜のイギリス波止場に来航したノルマンジャ号を見てから、その想いは一層強くなっていく。そんなある日、入船屋へノルマンジャ号の日本人乗組員たちがやって来た。ニューヨークを始め、様々な外国の話を聞き、正吉の夢はさらに膨らんでいく。水夫長に船の乗組員にしてやると囁かれた正吉は、居ても立っても居られなくなる。正吉にはお花という好きな女性がいた。幼い時から一緒に遊び、お花も正吉を愛していた。しかし正吉の海外への憧れは、それさえも超えてしまっていたのだった。そんな中、呉服屋の大旦那・徳兵衛がお花を嫁に取るという話が持ち上がる…。