ドイツのベテラン・ヘヴィ・メタル・バンドによる前作「THE RISE OF CHAOS」から約4年ぶりとなるニュークリア・ブラスト・レコードから発表された16枚目スタジオ・アルバムです。今回もプロデュースはアンディ・スニープが担当、母国ドイツのチャートでは2位を記録するヒットとなりました。メンバーはマーク・トーニロ(Vo)、ウルフ・ホフマン(G)、ウヴェ・ルイス(G)、クリストファー・ウィリアムズ(Dr)のほか、前作発表後にウルフと仲違いして脱退したピーター・バルテスの後任に迎えられたマーティン・モトニック(B)、更にはKISSのジーン・シモンズやエース・フレーリーのバックを務めた経験のあるフィリップ・ショウス(G)のトリプル・ギター編成による6人体制となりました。ミステリアスなイントロに導かれる近年のJUDAS PRIESTの様な1.ZOMBIE APOCALYPSE、突進力に満ちた2.TOO MEAN TO DIE、ライヴではコーラスを共に叫ばずにはいられない3.OVERNIGHT SENSATION、勇ましいギター・メロディの4.NO ONES MASTER、決めのシンガロング・パートを有する6.THE UNDERTAKER等、アルバム前半は申し分のない出来栄え。ギター・ソロにベートーヴェンの「歓喜の歌」と「運命」を取り入れた7.SYMPHONY OF PAIN、ドヴォルザークの「新世界」を取り入れたインスト曲11.SAMSON AND DELILAHではウルフが気を吐いております。