＜商品の情報＞
すべての気持ちを原稿にしたためた―

豊かな台詞と映像が描き出す「父と息子の軋轢と邂逅」
世界中で93の賞に輝く巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督新作

近しいからこそ、疎み、分かり合えないと断じてしまう父子。しかし、実は根底で繋がり、理解しあえる。不可解でいて絶対に失うことのない家族の絆を描き出したのは、『雪の轍』でカンヌ国際映画祭パルムドール大賞を獲得し、世界中で93の賞に輝く巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン。
バッハの旋律、書店に飾られたカフカ、カミュ、ガルシア・マルケス、ヴァージニア・ウルフの肖像、チェーホフ、ニーチェ、ドストエフスキーら偉大な作家たちを感じさせる語り口……すべてが合わさり、崇高な文学のような映画作品に昇華させている。

＜あらすじ＞
作家を夢見るシナンは、トロイ遺跡近くの故郷で処女小説を出版しようと奔走するが、誰にも相手にされない。引退間際の教師で競馬好きな父とシナンは相容れない。父と同じ教師になって、この小さな町で平凡に生きるなんて……。父子の気持ちは交わらぬように見えたが、ふたりを繋いだのは意外にも誰も読まなかったシナンの書いた小説だった──。