＜あらすじ＞
楽劇≪ヴァルキューレ≫は、中世ドイツの叙事詩や北欧神話などをもとにワーグナー自らが台本を書いた大作≪ニーベルングの指輪≫の、序夜≪ラインの黄金≫に続く作品で、双子の兄妹の愛、ヴォータンの苦悩や父性愛を描いています。＜ヴァルキューレの騎行＞＜ヴォータンの告別＞など、ゆたかなメロディにあふれる音楽が、深い共感のうちに抒情と官能と紡いでいきます。このプロダクションは、オーソドックスながらも華麗なシェンクの演出、豪華な歌手陣、伝統的な解釈のうえに新たなワーグナー像を築き上げたレヴァインの指揮、そしてそれらを見事にとらえるブライアン・ラージの映像が一体となった、まさに≪指環≫の原典版といえるものです。/制作:1989年4月 メトロポリタン歌劇場におけるライヴ収録