＜商品の情報＞
ジャン=リュック・ゴダール、自己表象から世界を見つめるシネマエッセイ

「自伝でも、肖像でもない、自画像」と自身が語る小品。冬の壮観な風景の中にドキュメントとフィクションを自由に混在させ、自己を表出させていく野心作。制約なく製作会社のゴーモンから完全な自由を保障されて製作された、ゴダールのもっとも私的な「12月の自画像」。

＜あらすじ＞
12月、スイス・レマン湖畔に位置するゴダールの自宅兼アトリエ。宅内の一隅には自身の少年時代と思われる写真が飾られている。自宅の電話のベルが響き、"喪に服して"いたゴダールは想い出を蘇らせ静かに口を開く。またはヴィトゲンシュタインの「確実性の問題」、ディドロの「盲人書簡」を手にし、その一節を音読する。湖畔を散歩するゴダールの周囲には敬愛する映画作家たちの作品の音が響く。ロベルト・ロッセリーニ、ジャック・ロジェ、ボリス・バルネット、ニコラス・レイ・・・。