＜商品の情報＞
20世紀世界文学に革命を起こした《ヌーヴォー・ロマン》の旗手にして、『去年マリエンバートで』の脚本家として映画界に衝撃を与えた《ヌーヴェル・ヴァーグ》最大の異端児、アラン・ロブ=グリエ。
アンチ・ロマン、アンチ・リアリティ・アンチ・イデオロギー、その世界は終わりなき反逆と遊戯の果て、めくるめくエロティシズムの陶酔へと向かう。

『不滅の女』
従来の「劇映画」の概念を大きく逸脱した過激な語り口が世の驚愕と憤怒を同時に招来した、いまだ「新しさ」に満ちたロブ=グリエの記念すべき監督デビュー作。完成することのないパズルの迷宮に身をゆだね、異郷を彷徨う眩暈の快楽。

『ヨーロッパ横断特急』
パリからアントワープへと麻薬を運ぶ男の波乱万丈な道中を、幾重にも折り重なったメタフィクションで構築し""ヨーロピアン・アバンギャルドの最重要作品"、""最も成功した、理解しやすい実験映画"と絶賛された監督2作目。
ロブ=グリエ自身は""ポルノ映画"とうそぶく、スリラー映画の枠組みを借りてシリアスとコミカル、嘘と真実、合理と非合理の境界を軽やかに行き来する快作。ロブ=グリエのシネマ装置が生み出す未知の列車サスペンス!

『嘘をつく男』
ボルヘスの短編「裏切り者と英雄のテーマ」(『伝奇集』)を下敷きに、ロブ=グリエが敬愛するルイジ・ピランデッロへのオマージュも込めつつ、現実と虚構のデッドゾーンへと観るものすべてを誘う。逸脱する嘘が誘い込むエロスの館。まやかしの跳梁跋扈!

＜あらすじ＞
『不滅の女』
イスタンブールで休暇を過ごし始めた男は、陽気だがどこか謎めいた若い女と出会う。女との邂逅を重ねるうち、男は彼女の不可解さに自らの妄執をかき立てられ…。

『ヨーロッパ横断特急』
パリからアントワープへと麻薬を運ぶ男の波乱万丈な道中を、幾重にも折り重なったメタフィクションで構築し、スリラー映画の枠組みを借りてシリアスとコミカル、嘘と真実、合理と非合理の境界を軽やかに行き来する快作。

『嘘をつく男』
舞台は、第二次大戦末期のスロバキア共和国。小さな村に、突如現れた異邦人。レジスタンスの英雄ジャンの同志だと名乗る男は、彼の妻や妹を誘惑し始める。