ブルース・ディッキンソン(Vo)とエイドリアン・スミス(G)復帰後2作目となる13枚目スタジオ・アルバムです。プロデューサーには再びケヴィン・シャーリーを起用。悪趣味なアルバム・ジャケットには少々引きますが、内容の方は充実しており、全英2位、全米18位のヒットを記録しています。明るくキャッチーな1.WILDEST DREAMS、流麗なツイン・ギターのメロディが素晴らしい2.RAINMAKER、オリエンタルなギター・リフが印象的な3.NO MORE LIES、ブルースがハイ・ピッチな歌唱を聴かせる4.MONTSEGUR、定番のシンガロングとギャロップ・ビートを取り入れた5.DANCE OF DEATHの頭5曲が特に素晴らしいです。正統派ヘヴィ・メタルといった趣の6.GATES OF TOMORROW、ニコ・マグブレイン(Dr)が初めて作曲に関わった7.NEW FRONTIER、プログレッシヴな8.PASCHENDALE、ツー・バス・ドラムが轟く9.FACE IN THE SAND、叙情的な10.AGE OF INNOCENCE、アコースティック・ソングの11.JOURNEYMANといった新基軸を収録したアルバム後半はやや失速気味と感じます。