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『ラブライブ!』など数々の人気作の楽曲・劇伴を手がけている藤澤慶昌の作品。ピアノや鍵盤楽器、ストリングスの音を軸に、和楽器をはじめとする民族楽器を取り入れ構成された楽曲は、作品の独特な世界観を見事に表現している。また、仏教僧のような出で立ちをしてる金剛先生や、仏像の姿をして宝石たちの前に現れる月人(つきじん)からインスパイアされてか、寺院を連想させる音が随所にちりばめているのも聴きどころの一つだ。主人公・フォスフォフィライトの凛ととおる歌声と、ピアノのメロディーが切なくも美しい「liquescimus」も必聴。月へといってしまった仲間への想いを歌いながら冬の終わりを告げるこの曲からは、フォスの深い悲しみややりきれない想いが伝わってくる。儚く繊細で、強くも脆い宝石たちの美しさを感じ取ることのできる一作となっている。