＜商品の情報＞
イギリスを代表するマエストロ、ジョン・テイラーのソロ・ピアノ作品。1960年代の後半から1970年代は、プログレッシヴなサウンドで尖った時代の先端で、切り裂くような鋭いプレイを聴かせたテイラーは、ノーマ・ウインストン、ケニー・ホィーラーと“Azimuth”を結成。その後はECMで多くの作品を録音して、美しくも超現実的な世界観を持ったピアニストでもあることは広く知られるところ。ソロである本作品は、今までの作品の中でも一際、内省的な色合い濃い1枚。これがなんとも不思議な世界を創っている。ある一方、異次元的なシュールなサウンド。かと思うと、ふっと、懐かしく、ノスタルジーをそそる温かみを湛えた風景が浮かび上がる。その交わりは、まるで、謎に満ちた生命そのものとも感じられたりもする。それは美しくも儚く、不可思議で強い。ケニー・ホィーラーによるM2以外は全て自らのコンポーズで、4つの季節のめぐりを据え、8つの小曲を加えた12曲の編成。60歳を越えて深まるジョン・テイラーの探求はまだまだ続きそう。