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『光りの墓』
かつて学校だった病院には、原因不明の"眠り病"にかかった兵士たちがいた―

常に最先端の映像世界を生み出しているアピチャッポン・ウィーラセタクン監督のエモーショナル溢れる珠玉作。
―かつて学校だった病院に眠る兵士たち。そこでは色と光による療法が行われている。ある日、病院を訪れたジェンは前世や過去の記憶を見る力を持った女性ケンと知り合う。そして病院のある場所が、王様の墓であったことを知り、兵士たちの"眠り病"に関係があると気づく…。
ニュース記事から発想された物語に、様々なモチーフや自由なイマジネーションが重層的に加わり、唯一無比のアピチャッポン・ワールドが紡がれます。

『世紀の光』
ユーモアと戦慄―パラレルワールドの二つの記憶が甦る。

映画は2つのパートに分かれ、前半は地方の緑豊かな病院、後半は近代的な白い病院が舞台。医師と患者の会話や恋の芽生えなどエピソードは前半と後半で反復される。
アピチャッポン作品の中でも、とくにユーモラスな親密さを感じさせ、同時にミステリアスな雰囲気を醸し出している。自然の光と人工の光、過去の記憶に感じる懐かしみと進み続ける未来への慄き。変わりゆく人間と変わらない人間。
不可思議な現実を描き出す印象深い音響デザインは、日本生まれでタイを中心に活躍する清水宏一。また驚きのラストを日本の人気バンド、NEIL&IRAIZAの楽曲が彩っている。