＜商品の情報＞
結婚や家族を夢見る女がたどり着いた最後の愛とは―

都会の女と農家の長男―不器用な二人が育む愛の物語。

ガールズバーで働く男運のない由紀恵は、客として店にやって来た農家の長男・常太朗のプロポーズを受け、水商売から一転して"農家の嫁"となる。新しい家族と農作業に戸惑いながらも、夫の愛をよりどころに過ごす毎日。しかしそんなささやかな生活は、偶然現れた昔の男によって脅かされていく……。
35歳で農家に嫁いだ由紀恵を演じるのは、国内のみならず海外でも人気を博す水谷ケイ。夜の女から初々しい人妻、さらに一家を背負う主婦の顔へと変わっていく様をのびやかに体現する。女性には不慣れだが一途に由紀恵を思う夫・常太朗には浜田学。契約をダシに由紀恵とヨリを戻そうと画策する三島に吉岡睦雄、ガールズバーの同僚で気のおけない奔放な友人・真理に西本はるかが名を連ねるほか、吉野紗香、団時朗、田島令子らが脇を固めて物語の奥行きを深める。監督は榎本敏郎がメガホンを取った。
母子家庭に育ち、誰よりも家族や結婚に憧れながら、男を信用しては裏切られてきた三十路女がやっと手にした幸せ――小さくても切実な愛を守ろうとする彼女のひたむきな姿が胸を打つ。

＜あらすじ＞
ガールズバーで働く35歳の由紀恵(水谷ケイ)は、家族や結婚に憧れながらも、オトコに騙されてばかり。だがある日、店に来た客の常太朗(浜田 学)に一目惚れされ、農家の跡継ぎで女性に縁がなかった彼の情熱にほだされた由紀恵は結婚を決意する。だが現実はシビアだった。夫の家族も農作業も初めての彼女に姑の嘉子(田島令子)は厳しく接するが、常太朗の変わらぬ愛情だけが由紀恵の支えになっていた。そんな折り、常太朗が進めていた通販事業の取引相手として、ガールズバー時代の客だった三島(吉岡睦雄)がやって来る。常太朗一家との契約と引き換えに由紀恵に肉体関係を迫る三島。愛する夫と家族を守るために由紀恵が選んだ道は……。