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わたしも、いつか、消える

病気療養中の生徒が集う全寮制の女子校。"静子"という名の少女の蒸発は、血も凍る残酷劇の序曲だった...。

美人校長の厳格な管理のもと、病気療養中の生徒が暮らす全寮制の女子校。少女の不可解な失踪事件から幕を開ける残酷劇! その果てに明かされる驚愕の真相とは!?
イ・ヘヨン監督がメガホンを取った本作は、かの名作『サスペリア』を思わせる"美と恐怖の協奏曲"とでもいうべき風格を備えた、耽美系ホラーの逸品である。アンティーク調の小道具が散りばめられたセットと、計算され尽くしたライティングによって、見事に"再現"された1930年代の寄宿学校。甘美で、どこか謎めいた空間を背景に、思春期の少女たちの友情・憧れ・嫉妬・恐れといった繊細な心の動きを、研ぎ澄まされた色彩感覚と映像美で描き切った。本作の映像へのこだわりは高く評価され、第52回大鐘賞映画祭、並びに第36回黄金撮影賞受賞式において、照明賞を獲得している。
ヒロインの静子ことチャ・ジュラン役を演じるのは、人気美人女優パク・ボヨン。美しくも狂気を秘めた校長役には、オム・ジウォンが。そして、ジュランと友情を通わせる優等生ヨンドクには、若手女優パク・ソダムが扮している。
少女失踪事件に端を発する奇妙な物語は、やがて衝撃の結末へ...。緊張感とリアルな恐怖を醸し出す女優陣の熱演も必見だ。

＜あらすじ＞
1938年、ソウル郊外。鬱蒼とした森の奥深くに建つレンガ造りの学校に、一人の少女が転入してきた。彼女の名はチャ・ジュラン――日本名を静子という。そこは、何らかの病気を抱えて一般の学校に通うのが困難になった生徒が集う全寮制の女子校だった。外界から遮断された不慣れな場所での生活に加え、クラスメイトたちは何故だか冷たく、ジュランは戸惑うばかり。しかし、級長の和恵――ホン・ヨンドクだけは彼女に親切だった。ヨンドクと仲良くなるうち、ジュランは優秀な生徒だけに許された東京への留学を夢見始めるのだった。そんななか彼女は、かつてこの学校に"静子"という少女が在籍していたことを知る。そしてその"静子"は、ある日突然、姿を消してしまったのだという...。