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驚天動地! 日本映画史に残る奇跡! 小川プロダクション全作品DVD化プロジェクト第5弾は、小川プロ初の劇場公開作品であり、ベルリン国際映画祭・国際映画批評家賞を受賞した壮大な歴史絵巻ドキュメンタリーの傑作『ニッポン国 古屋敷村』!

小川プロダクションは三里塚を離れ、山形県上山市へ居を移す。最初は当時の上山市長から「三里塚から赤い鳥(アカ)が飛んできた」と言われながらも、自ら農業を営み周辺との関係性を築き農・人・集落・歴史にフォーカスした大傑作を残す。
音楽・映像・詩が混然一体となった至福の3時間30分! 山形県蔵王山系に位置する戸数わずか8軒の村、古屋敷村―科学的な方法で解き明かされるこの村の風土、その上で築かれた人々の暮し、笑いと哀しみ、心と言葉のありがたさ・・・くよくよと思い出にふけるより、今日の仕事がいっぱいある。それが厳しい自然の中で生きている人々の大らかなたくましさだ。

◎唐がらしも赤く熟さない山中に、昔敢えて入った人々によって拓かれたという村、古屋敷。明治半ば、いち早く取り入れた養蚕、その興隆。山中に白雲が棚引くほどに並んだ炭焼窯。
◎しかし、かつて十八軒あった家々は、現在現在―僅か八軒。炭焼きは、今ただ一人。若い人、みな町で働き、日中は年寄だけの村。
◎この映画は、一九八〇年、古屋敷の冷気と稲の解明から始まる。科学的な方法、実験、証明等を用いて、映画の前半部が明らかにしたかったのは、古屋敷の自然―地形や気象である。
◎古屋敷の暮らしは、この上に営まれて来た。古屋敷の人々の語りを通じて、映画の後半部が描こうとしたのは、古屋敷の暮らし、その中で育まれて来た人々の心と言葉である。

※映画評論家・上野昂志氏による解説文付