＜商品の情報＞
世界の巨匠がその才能をリスペクトした、イタリア映画の革新者、ピエル・パオロ・パゾリーニ。同性愛関係にあった少年に惨殺されるというスキャンダラスな死(謎も多く、真相は未だ不明である。ファシストによる殺害?)
―40年を経て、今なお魅了し続ける稀代の天才パゾリーニの神髄が遂にHDリマスターで復活!!
衝撃の処女作と才気溢れる痛烈なブラック・ユーモア傑作が2in1で初ブルーレイ化!

【アッカトーネ】
アッカトーネ《ヒモ男》と呼ばれる青年を描く鬼才パゾリーニのデビュー作!
作家・詩人であるパゾリーニの鮮烈なる処女作。
都会の底辺に生き、堕落した生活にあけくれて、苛立つ若者たちの姿を描くネオレアリズモの傑作。
印象深い夢のシーンは、象徴的リアリズムともいえる詩情を湛え、唐突なまでのラストには聖性が宿される。
制作進行には、本作の翌年にパゾリーニ原案『殺し』で監督デビューするベルナルド・ベルトルッチが参加している。

【大きな鳥と小さな鳥】
生と死、思想と宗教の問題を寓話的に描く。諧謔なる滑稽譚!
イタリアの喜劇王トトを迎えたパゾリーニ監督による異色のロードムービー。
オープニングの歌(作詞パゾリーニ)に笑わされるも、痛烈なる批評に満ち、フェリーニとロッセリーニへのパゾリーニからの返答ともとれる才気溢れた重層的傑作。

＜あらすじ＞
『アッカトーネ』
職を持たず、売春婦の稼ぎで暮らすアッカトーネは、やくざな仲間と無為な日々を生きていた。ある日、彼は純真な女性ステラと出会う。二人は互いに魅かれあうが、彼は、彼女にも売春を強要する。ステラの清純さに心を打たれたアッカトーネは、まともな仕事に就くが耐えられず、犯罪へ手を染める。

『大きな鳥と小さな鳥』
無学な父親のトトと純朴な息子ニネットが、マルクス主義者のカラスと旅する道中膝栗毛。二人は旅の途中、人間の言葉で話しかける不思議なカラスから、聖フランチェスコの弟子が大きな鳥と小さな鳥に説教した逸話を聞く。その後も二人は様々な人々と出会い、出来事に遭遇する。カラスは言う「ブレヒトとロッセリーニの時代は終わった」と。父子はカラスを疎ましく思い、食べてしまうと、チャップリン映画のように道の先へ歩いてゆく――。