＜商品の情報＞
★KADOKAWAシネマコレクション2016年5月度 若尾文子特集
『妻の日の愛のかたみに』初DVD化

思いきり奪われてみたしわが体 すこやかな日の夜の如くに


不治の病に苦しむ妻と、それを支える夫。風光明媚な柳川を舞台に切々とつづられる、哀しくも美しい夫婦愛の物語。

歌人・池上三重子の同名手記を、富本壮吉監督が木下惠介の脚本を得て映画化した純愛映画。病魔に侵され、身体の自由を失い、愛するがゆえに夫と離婚を願う妻を演じるのは若尾文子。妻を思い頑なに離婚を拒む夫に船越英二。福岡県柳川の美しい自然を背景に、互いに相手を気づかう夫婦の愛情と、妻が詠む短歌が胸をしめつける。

＜あらすじ＞
水と白壁の美しい町柳川に、千枝子は嫁いで来た。中学教師の夫・正之とは見合いであったが、二人は周囲の者がうらやむほど仲睦まじく、理想の夫婦だった。ある日突然病魔が千枝子を襲う。最初は指の関節から始まり、激痛は全身へと広がっていき、やがて起きることもできなくなった。国立病院へ入院した千枝子を支えたのは正之からの手紙だった。千枝子もまた不自由な手で正之に手紙を書いた。入院して三回目の夏、千枝子は一時、退院することになったが、彼女の闘病生活に新しい苦悩が加わった・・・