史上最も成功したソロ・アーティストにして「ポップスの女王」と呼称される米国の女性シンガーによる’83年にサイアー・レコードから発表された記念すべきデビュー・アルバム(邦題は「バーニング・アップ」)です。プロデューサーにはロバート・フラック等を手掛けたレジー・ルーカスを迎えますが、これに満足出来なかったために当時の恋人であったジョン・"ジェリービーン"・ベニテスにリミックスを依頼しています。当時としては斬新なダンス・ポップ・ナンバーの数々はポストディスコとしてたちまち人気を博し、アルバムは全米8位を記録、これまでに全世界で1千万枚以上を売り上げております。シンセサイザーのグリッサンドで始まる煌びやかでダンサンブルな全米4位を記録の1.LUCKY STARやポップでアップビートな全米16位を記録の5.HOLIDAYといったヒット曲も良いのですが、個人的にはオルゴールの様な音色のイントロに導かれるコーラスのハーモニーがR&B的な全米10位を記録の2.BORDERLINEがフェイバリットです。他にもエレキ・ギター&ベースとドラムマシンのサウンドが斬新な3.BURNING UP、フレンチ・ポップの様にキュートな4.I KNOW IT、ド派手なサウンドの7.PHYSICAL ATTRACTION、レコード契約のきっかけともなったエレクトロニクスでダンサンブルな8.EVERYBODY等を収録した好盤です。