＜商品の情報＞
夫婦も家族も人生という名の綱渡り ふとしたことで踏みはずす

磊落な父のたった一度の過ち。裏切りに揺れ、戸惑う母。そして娘は懸命に探し続けた―

●美しいローマの街を舞台に綴られる、ある“普通の”家族の物語
父親のたった一度の過ち。ふとしたことで踏みはずしてしまう、人生という名の綱渡り。すれ違う夫婦、必死に事実を探ろうとする娘。一度崩壊した家族の絆は取り戻せるのか。社会に問う、家族愛の物語。

●観光では決して見えないローマのトリビアが盛り沢山
食べることに困った主人公が訪れたのが、聖エジディオ教会。ローマの下町にある教会で、ここでは困窮した人々が無料で食べられる食堂を運営している。また聖エジディオ共同体では、現地メディアが「貧困向けミシュランガイド」と呼ぶ227頁の冊子をだしていて、炊き出しが行われている施設や宿泊可能な保護所などの情報が満載。美しい街並みとは全く違う“裏の顔”がところどころに垣間見れる。

★ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門 パシネッティ賞・男優賞
★イタリア・ゴールデングローブ賞 ノミネート(監督・脚本・主演)
★ダヴィッド・ディ・ドナッテロ賞 最優秀男優賞

＜あらすじ＞
ローマ市の職員で福祉課に勤め、妻(エレナ)と二人の子供と穏やかな生活を送っていたジュリオ(40歳)。ふとしたはずみで、同僚の女性に送ったメールから、彼女との浮気がエレナの知るところとなり、夫婦仲は険悪に・・・。話し合いをして、子供のために、仲の良い夫婦を装うと努力することにしたが、ある日、注文を間違った50代のピザ配達員に同情したジュリオが、エレナの嫌いなアンチョビ・ピザを受け取ってしまったことで、ついにエレナが爆発!子供たちの前で大げんかをしてしまう。「もう繕うことはできない」と言うエレナ。それに対してジュリオは、「君が正しい。私が家を出る」と宣言する。思春期の娘カミラは、不器用な父親が心配でならず、部屋探しを手伝い、頻繁に連絡して、つながりを保とうとする。だが、限度を超えた借金をし、夜のバイトをしても支払いが追いつかない、ギリギリの二重生活の中で、ジュリオは疲弊し、次第に無口になっていく。それは、安定した職に就き平穏に暮らして来たジュリオ本人にとっても、初めて直面する厳しい現実だった・・・。