＜商品の情報＞
M・ハネケ、L=V・トリアーを彷彿とさせ、W・ヘルツォークがこよなく愛した、地獄を直視する男ウルリヒ・ザイドル監督による前代未聞の世界3大映画祭(カンヌ/ヴェネチア/ベルリン)を踏破した衝撃の"女の"トリロジー、BD-BOX/DVD-BOX化!!

『パラダイス:愛』[R-15]
★第65回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品
――バカンスの名のもとにアフリカで若い黒人男の偽りの愛と巨大なペニス、激しいセックスを堪能する女。
現実では手にできない理想的な愛に満ちた"楽園(パラダイス)"を求める女たちを描く『パラダイス:トリロジー』。その第一作『パラダイス:愛』はケニアの美しいリゾート地で日常から解放され、忘れかけていた恋の戯れから抜け出せなくなる中年女性テレサの物語。セックス観光という倫理的タブーに足を踏み入れながらも欲望のおもむくままに進むテレサの姿は、誰もが知る恋の高揚感に溢れ、時に滑稽でありながらも愛らしさをも感じさせる。そして、そのたわいもない欲望がエゴイスティックな残酷さをはらんでゆく瞬間を見逃さない。

『パラダイス:神』[R-15]
★2012年ヴェネチア国際映画祭 審査員特別賞受賞
――過剰な信仰心のあまりイエス・キリストに欲情し、性欲を抱き、十字架を使ったオナニーに没頭する女。
現実では手にできない理想的な愛に満ちた"楽園(パラダイス)"を求める女たちを描く『パラダイス:トリロジー』。その第二作『パラダイス:神』は、満たされない愛を過剰なまでにイエスに求め、信仰にすがりつくアンナ・マリアの物語。男や愛への積年の失望が生み出したであろうアンナ・マリアの信仰は倒錯した色欲を帯び、まるでストーカーのようにイエスを敬う。自宅での過激な苦行、布教先での論争、そして和解を求める異教の夫とのバトル。イエスへの過剰な執心ゆえにアンナ・マリアのふるまいはエスカレートの一途を突き進むが・・・。

『パラダイス:希望』[R-15]
★2013年ベルリン国際映画祭 コンペティション部門出品
――父親ほども年の離れたハンサムな中年男に、憧れ、恋し、欲情する女。
現実では手にできない理想的な愛に満ちた"楽園(パラダイス)"を求める女たちを描く『パラダイス:トリロジー』。その第三作『パラダイス:希望』は、肥満少女メラニーの残酷な初恋物語。思春期の少女にありがちな、オトナの男に恋焦がれるその純粋無垢な気持ちを、残酷な現実が急襲する・・・。

『インポート、エクスポート』
★2007年カンヌ国際映画祭 正式出品作品
――入れて、出して。女はそれを、我慢できなかった。
東と西、セックスと死、勝者と敗者、権力と無力――。社会の狭間で不器用にも逞しく生きる男女の姿を、美化することなく、ユーモラスかつエロティックに描いた、ウルリヒ・ザイドル監督の幻の傑作。

＜あらすじ＞
『パラダイス:愛』
ウィーンに住むシングルマザーのテレサは、思春期の娘メラニーを姉アンナ・マリアの家に預け、ケニアの美しい楽園のようなビーチリゾートへヴァカンスに訪れる。そこでは黒人男性(ビーチボーイ)が白人女性(シュガーママ)に愛を売っていた。男たちに、次第にテレサはのめり込むのだった・・・。

『パラダイス:神』
ウィーンでレントゲン技師として働くアンナ・マリアは狂信的なイエス・キリスト信者。高らかに歌い上げる讃美歌、人々の不貞の罪を購う自らへの鞭打ち苦行刑、移民街での喧嘩上等の布教活動が無上の悦びだ。ところが彼女の別居中の夫はイスラム教徒のエジプト人だった。夫の突然の帰還で日常が狂い始める・・・。

『パラダイス:希望』
母テレサがケニアにヴァカンスに出かけ、叔母アンナ・マリアが布教活動にいそしむ一方、13歳の肥満少女メラニーは、人里離れた山奥で規律正しく運動と食事を繰り返すダイエット合宿に参加。そこでメラニーは父親ほど歳の離れたハンサムな医師に恋をする。無邪気な熱烈アタックを歯牙にもかけずのらりくらりかわす医師に対してなかば自暴自棄になりつつあったが、ある日医師の"別の顔"が発覚する・・・。

『インポート、エクスポート』
♀ウクライナで看護師をしながら幼子を養うシングマザーのオルガは、突然給料カットを言い渡される。生活のためにハードなオンラインセックスの仕事を始めるが、プライドが捨てられず、オーストリアへと出稼ぎにでる。♂オーストリアで警備員を解雇されたニートとなったポール。再就職もできず、借金は膨らむ一方。みかねた義父が仕事の相棒にポールをウクライナへと連れ出す。ウクライナからオーストリアへ向かう女と、オーストリアからウクライナへ向かう男。二人を待ち受ける運命は・・・。