＜商品の情報＞
戦後の混乱期、"仁義""の二文字を墓標に刻み、"大笑い、三十年の馬鹿騒ぎ""の辞世を残して自ら命を絶った実在のやくざ・石川力夫の波乱激動の人生を、鮮烈の暴力展開に賭ける深作欣二監督が描破した実録アクションの傑作。

暴力と抗争に明け暮れる戦後の新宿を強烈に生き、散っていった異色のやくざ・石川に、渡哲也が体当たり!
東映第一回主演作品を、迫真の演技で飾っている。

＜あらすじ＞
敗戦から一年、復興の兆しをみせる東京・新宿。石川力夫は、組員三百名を超える河田組に所属しているが、粗野で凶暴、身内の者にまで牙をむく疫病神。そんな石川に手をやく河田組長は、目障りな池袋親和会・青木政次を消すよう石川に示唆するが、これによって河田は逆に窮地に追いやられる。その後も無鉄砲な行動をとる石川は次第に孤立、彼の身を案じるのは女房・地恵子だけだった。苛立ち、益々凶暴になった石川は、意見する河田組長を刺し入獄。数ヶ月後、出所した石川を待っていたのは、"関東所払い十年""の破門宣告だった。仕方なく大阪へ流れた石川は、麻薬に溺れ、更なる凄味を増していく……。