＜あらすじ＞
映画は黒白(モノクロ)ばかりだった終戦直後、石に花が咲くように世界の若者を幻惑した旧ソ連最初の"総天然色(カラー)"劇映画。若い彫刻師は初仕事で大きな花の鉢を彫る。鉢には生命がこもっていなかった。銅山の女王は、彼を魔法のとりこにして雪深い洞窟に誘い込み、年に一度咲く石の花を見せて自分に従えば石細工の奥義を授けると口説く。ソ連特撮映画の第一人者プトゥシコ監督の代表作。今日のカラー映画に見る華やかさはないが、おおらかで素朴な夢幻の世界に陶酔する。