後にTHREE MAN ARMYやBAKER GURVITZ ARMY等で活躍するエイドリアン(Vo,G)&ポール(B)のカーティス兄弟(後にガーヴィッツを名乗る)とルイ・ファレル(Dr)を擁する英国トリオによりCBSレコードから発表されたデビュー・アルバム(邦題は「悪魔天国」)です。混沌としたアルバム・ジャケットのデザインは後に数々の名盤を手がけることになるロジャー・ディーンによるもの。ブラスやストリングスを多用したサウンドが特徴で、時折メロディが昭和歌謡を想起させたりもします。全英８位のヒットを記録した疾走感溢れる名曲1.RACE WITH THE DEVILを始め、メロディがJUDAS PRIESTの名オープニング曲THE HELLIONの元ネタであると信じて止まない2.THE SAD SAGA OF THE BOY AND THE BEE、フラメンコ風のギターが印象的なインスト3.RUPERT'S TRAVELS、ギターが歌うかのような名演を聴かせる4.YELLOW CAB MAN、ヘヴィ・ブルーズの5.IT WON'T BE LONG (HEARTBEAT)、サイケデリックな6.SUNSHINE、美しく哀愁漂う7.RAT RACE、各パートが幻惑的なインター・プレイを披露する8.TAKE OFFといった好曲が収録された名盤です。