ジョン・ボーナム(Dr)の死亡により、その輝かしい歴史に幕を閉じた伝説的英国ハード・ロック・バンドが自主レーベルであるスワン・ソング・レコードから発表した過去作品のアウトテイクを集めたコンピレーション・アルバムにして9枚目スタジオ・アルバム(邦題は「コーダ(最終楽章)」です。レコーディング時のメンバーは故ボーナムのほか、ジミー・ペイジ(G)、ロバート・プラント(Vo)、ジョン・ポール・ジョーンズ(B)の4人で、ペイジ(G)自身がプロデュースを担当、英国4位、米国6位を記録し、企画アルバムとしては異例の100万枚の売り上げを達成しました。ジャケット・デザインは今回もデザイン集団ヒプノシスによるものです。元々は以前のレコード会社であるアトランティック・レコードとの契約履行のために制作されたものですが、未完成ならではのラフさを伴う演奏は破壊力抜群です。バンドの勢いが結集したオリジナルと錯覚してしまうベン・E・キングのカヴァーをライヴ収録した1.WE'RE GONNA GROOVE、独特なドラム・パターンのPOOR TOM、1st収録のウィリー・ディクソンのカヴァーをエキセントリックなギターで装飾したライヴ収録の3.I CAN'T QUIT YOU BABY、ボンゾのドラムがやかましい程の迫力のWALTER'S WALK、パワフルにしてグルーヴ感のある5.OZONE BABY、ホンキー・トンクなピアノに載せたロック曲6.DARLENE、ボンゾのドラムに電子音を加えたインスト7.BONZO'S MONTREUX、ヘヴィ・メタリックな8.WEARING AND TEARINGを収録。