＜あらすじ＞
バレエ界のスーパースター、ルドルフ･ヌレエフの驚異的な跳躍は、鉄のカーテンをも超え、1961年、旧ソ連から西側へ亡命。時代を疾走し、世界の観客を熱狂させた天才ダンサーは、振付家としても大きな足跡を残した。生誕75周年(及び没後20周年)という節目の2013年に、彼の偉業を称えるガラ公演がパリで華やかに催しされた。ヌレエフ振付の「マンフレッド」「ライモンダ」をはじめ、彼の当たり役の「海賊」など多彩な演目が並ぶ。踊るのは、パリ･オペラ座、英国ロイヤル、ボリショイなど、世界の一流バレエ団から集結した現代のスターダンサーたち。ヌレエフとフォンテーンという世紀のペアのための巨匠アシュトンが振りつけた「マルグリットとアルマン(椿姫)」も見逃せない。(友沢裕子)