＜商品の情報＞
平凡な少女が人生にすべてをかけ 命を燃やした愛の記録―
いのちってすてきね
みじかいあいだだったけど あたしはたくさん生きたわ
あたしはとうとう翔んだわ 父さん母さん いのちをありがとう

関根庄一編著『翼は心につけて―ガンと闘って死んだ十五歳の少女が教えてくれたこと』を映画化した感動ドラマ、待望の初ソフト化!

1976年4月5日、鈴木亜里さんは高校入学を目前に15才の生涯を閉じた。翌年4月、これを題材にした『翼は心につけて』(一光社刊)が出版され、ベストセラーとなり、78年に本作が公開された。

本作がデビュー作となった石田えりが亜里役を熱演。亜里の両親を演じたフランキー堺、香川京子をはじめ、宇野重吉ほか多彩な出演者が脇を固めている。また、撮影は全てゆかりのある場所でのオールロケを敢行し、作品に深みを与えている。「人が生きて力いっぱい働きたいと意欲を燃やしたとき、どんなすばらしいことができるか」ということを描く本作は、共感と生きる励ましを与えてくれる。

＜あらすじ＞
鈴木亜里は両親、弟と共に団地に住む、テニスの好きな平凡な女の子。ある日、学校で突然腕の激痛におそわれた亜里は、病院で骨肉腫と診断され入院することに。そして転移をふせぐため、右腕の切断を宣告される。
涙ひとつこぼさずうけいれた亜里だったが、周囲から心を閉ざしてしまう。だが、そんな亜里の心をひらいたもの、それは病院で命と向き合いながら働く人々の姿だった。そしてケースワーカーを目指す決意をした亜里は、明るさをとりもどし、入院生活を続けながら、今の成績では難しいといわれた志望校の受験勉強にもはげむようになる。
高校受験を控え、やがて亜里が退院する日がやってきた。だが医師は両親に、亜里のガンの転移を告げていた。