＜商品の情報＞
下北半島の漁民から海を、暮らしを、人生を奪う「海盗り」の手口を克明に描く。
土本典昭監督作品 長編記録映画

水俣シリーズを撮り続けた記録映画作家・土本典昭監督の1980年代の代表作。原子力船「むつ」の母港建設計画が持ち上がった下北半島の小さな漁村・浜関根を中心に、下北半島が原子力半島へと変化を遂げた過程が明らかになる。

1984年5月23日劇場公開

＜あらすじ＞
1974年に放射能漏れを起こし、16年にわたって日本の港を彷徨った原子力船「むつ」。その母港建設の話が下北半島の小さな漁村、浜関根に持ち上がる。補償金や漁業権放棄を巡り攻防を繰り広げる県と漁民。映画は科学技術庁、原子力船事業団、青森県、県漁連、むつ市などによる「海盗り」の手口を克明に追う。補償金のつり上げなど、漁民の分裂を利用した切り崩し工作で、工事着工へと動き出す。その過程を、津軽海峡に面する浜関根の漁村の暮らしや漁民への聞きとりを交えて描く。浜関根に留まらず、東通原発が建設される前の東通村白糠や、再処理工場計画が持ち上がった当時の六ヶ所村など、原子力半島と呼ばれた下北半島全体に視野を広げたドキュメンタリー。