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山中伸弥教授のiPS細胞研究も含む、世界の幹細胞医療を描くドキュメンタリー

ノーベル賞授賞式公式上映作品

昨今話題になっている“万能細胞”のルーツをたどる医療ドキュメンタリー。万能細胞は、高齢化社会に突入しつつある人類の未来にとって欠かすことはできない。それをどう活用するか、問われているのは私たちだ。

「世界を変えた」といわれた山中教授によるiPS細胞の発見以来、iPS細胞、ES細胞、STAP細胞といった万能細胞に関するニュースは大きな扱いとなっている。しかし、それが実際にどんなものなのか、いつ、どう役に立つかは意外と知られていない。世界中を取材し、幹細胞研究の歴史と実際の医療現場の詳細な調査に基づきわかりやすく丁寧に描いたドキュメンタリー映画。そして、映画製作者と科学者たちのコラボレーションにより作られた貴重な映像資料でもある。本作で、iPS細胞やES細胞が私たちにどのような未来をもたらしているのかを理解することができる。

＜あらすじ＞
2012年12月10日。スウェーデンのストックホルムでノーベル賞の授賞式が行われ、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を世界で初めて作成した京都大学の山中伸弥教授が出席。日本人で2人目となるノーベル医学・生理学賞を受賞した。体の健康細胞をもとに事故や病気で失った部分に移植ができる技術、いわゆる再生医療が可能になった本研究は日本のみならず、世界中の研究者たちの間で大きな関心を呼んだ。本作は同年のノーベル賞授賞式でも公式上映され、iPS細胞の仕組みを分かりやすく解説されている映画と認められた。
本作には世界における細胞研究の権威である研究者たちが出演。ES細胞の分野で先駆的役割を果たしてきたオースティン・スミス教授、ノーベル賞受賞のイギリス人科学者マーティン・エヴァンズ教授世界初のクローン羊ドリーを開発した科学者イアン・ウィルムート博士、小説家マーガレット・アトウッドなどへの取材から、この世紀の大発明が誰のために、そしてどのように役立つのかを追いかけた、医学的にみても倫理的見地からも重要な意味を持つ必見のドキュメンタリー。