カナダはトロントで結成されたトリオのプログレッシヴ・ハード・ロック・バンドによるデビュー・アルバム(邦題は「閃光のラッシュ」)です。当初はバンドに興味を持つレコード会社を見つけられなかったため、バンド自身が設立したムーン・レコードから自国内のみで発売されましたが、アレックスがエキサイティングなギター・ソロを奏でる8.WORKING MANがラジオ局でヘヴィ・ローテーションとなったことをきっかけにマーキュリー・レコードから国際発売され、全米で105位となるヒットを記録しました。メンバーはゲディ・リー(Vo,B)、アレックス・ライフソン(G)、ジョン・ラトシー(Dr)の3人で、バンド自身がプロデュースを担当しております。この頃はプログレッシヴ・ロックというよりもCREAMやLED ZEPPELIN直系のハード・ロック・サウンドであり、ゲディの歌唱も明らかにロバート・プラントを彷彿とさせます。骨太なギター・リフを有する1.FINDING MY WAY、ゲディがエネルギッシュな歌唱を聴かせる2.NEED SOME LOVE、ツイン・ヴォーカルが魅力の3.TAKE A FRIEND、アレックスが官能的なギター・ソロを奏でるメロウな4.HERE AGAIN、LED ZEPPELINの「HEARTBREAKER」の様な5.WHAT YOU'RE DOING、コンパクトな6.IN THE MOOD、静から動への展開が見事な7.BEFORE AND AFTERを収録。本作1枚のみでドラマーのジョンが脱退することとなります。