＜商品の情報＞
バイトで学費を稼ぐ大学生が、子供たちの勉強会をひらくことに。素人教師が問題児にぶつかっていく姿を描く青春ドラマ。

"みんなでつくりみんなでみよう"という合言葉のもと、映画を観る側、作る側が一体となった自主製作、自主上映運動が作り上げた『ドレイ工場』『沖縄』に続く作品。ドレイ工場のモデルの一つとなった工場地域で、授業からおいていかれる少年たちと、教育には素人の青年労働者のふれあいを通して共に生きる目標をみつけ、それぞれ自立していく姿を描く今の教育問題にも一石を投じる作品。監督は、今井正や山本薩夫の助監督をつとめた橘祐典。

＜あらすじ＞
学資を稼ぐために鉄工所でアルバイトをしている大学生の須藤は、ある日鉄工所の組合員のグレた息子・明の家庭教師を頼まれる。最初は反抗していた明だったが、しつこく追い回す須藤に観念し、しぶしぶ勉強ををはじめる。いつしか須藤は12人の生徒の先生になっていた。二学期になると、暴力教師や能力別クラス分けに抗議をするべく、須藤は桑山と共に学校へ乗り込むが、校長は地元のボスと共謀して須藤の勉強会をつぶしにかかる。それでも、須藤と残った子供たちは密かに勉強会を続け…。