外部を遮断するために英国ウェールズの山小屋に籠って制作されたといわれるアトランティック・レコードから発表された3枚目スタジオ・アルバムです。メンバーはジミー・ペイジ(G)、ロバート・プラント(Vo)、ジョン・ポール・ジョーンズ(B)、ジョン・ボーナム(Dr)の4人で、本作もペイジ自身がプロデュースを担当し、全英・全米共に1位を記録しました。前作「LED ZEPPELIN Ⅱ」は名ギター・リフの宝庫といえる名盤でしたが、本作はアコースティック・ギターを基調とするトラッド・フォークからの影響が顕著な楽曲を多数収録しているのが特徴です。そのために否定的な意見もあったようですが、後に「STAIRWAY TO HEAVEN」の様な名曲を生み出すためには必要な変化だったのではないでしょうか。大ヒットした前作には遠く及ばないものの、600万枚以上を売り上げるヒットを記録しています、「移民の歌」との邦題でお馴染みのロバート・プラントが壮絶な雄叫びを響かせる1.IMMIGRANT SONGは前作ファンも納得の名曲。他にもアコースティック・ギターとストリングスの音色に彩られた2.FRIENDS、プラントのブルージーな歌唱とペイジによる情念のギター・ソロが秀逸な4.SINCE I'VE BEEN LOVING YOUなんかは際立ってますし、ハイ・テンションな3.CELEBRATION DAY、ギターの音色がベースの様にヘヴィな5.OUT ON THE TILES、マンドリンやバンジョーも取り入れた6.GALLOWS POLE、ペダル・スチール・ギターの紡ぐメロディが美しい7.TANGERINE、プラントの歌唱が絶品の8.THAT'S THE WAY、軽快なカントリー調ロックの9.BRON-Y-AUR-STOMP、ブッカ・ホワイトの「SHAKE 'EM ON DOWN」にインスパイアされた10.HATS OFF TO (ROY) HARPERも好曲です。