＜商品の情報＞
山田太一原作、笠智衆主演による秀作3作品のDVD化!
老人、老夫婦の生き方、息子たちとの絆を通して、現代日本の高齢化社会が抱える問題をあらためて探る。

＜あらすじ＞
『ながらえば』
寝たきりの妻を名古屋の病院に残し、富山に転勤する息子一家と暮らさなければならない老夫。しかし妻に会いたいという思いは日ごとに強まり、ある日彼は名古屋へ向う列車に飛び乗ってしまう。だが、ふとしたことから途中下車を余儀なくされた彼は、そこで、今しがた老妻に先立たれた旅館の主人と知り合うことになる―。

『冬構え』
老人が一人みちのくを行く。老残の身をさらすに耐えがたく、死を決意した最後の旅立ちであった。冬を迎える前の、ひととき燃えさかる紅葉が彼を包む。出会う人々が、彼には全て輝いて見えてくる。若い恋人同士。ひとり旅を続ける浅草の老女とは同宿もする。しかし、かつての同僚は余命いくばくもなく、無惨な姿を病院のベッドに横たえていた―。

『今朝の秋』
蓼科の山荘にこもる老人は、ある日東京に住む一人息子の死が近いことを知らされる。彼は山を降り病院へかけつけるが、死と対峙する息子を前に老いたる父として何を言えようか。また老人はそこで図らずも、別れた妻と再会する。二十年前男と去った許せぬ妻ではあるが、彼女もまた、わが子のせめて最後の時に尽そうと来たのだった―。