＜商品の情報＞
『ブロンドの殺人者』('44)に続いて同じスタッフ、キャスト(製作、監督、撮影、音楽、美術、主演)で作られた人間の内面に迫る異色フィルム・ノワール。

＜あらすじ＞
捕虜収容所から釈放されたカナダ人空軍パイロットのパウエルは、フランス人の妻を殺した犯人を追い始める。その男はフランスのナチ協力政府ヴィシー政権の役人だと突きとめたパウエルはスイス、アルゼンチンへと行方を追う。反ナチ勢力とも手を結ぼうとしない彼は、正義のために動いている訳ではなく、ただ私憤に駆られているだけだった。妻とは結婚後わずかしか過ごしておらず、今となっては顔さえ思い出せない。一方、彼が追う仇の男も正体不明で顔を見た者はほとんどいない。