＜あらすじ＞
妻から新しいマンションの購入をせつかれる香港警察のチョン警部補(リッチー・レン)は仕事を口実にその話から逃げ出そうとしていた。リスクの高い投資信託商品を売らなければならない銀行員テレサ(デニス・ホー)は、なんの知識も持たない中年女性に躊躇しながらもハイリスク商品を売り付けることに成功する。だが、ギリシャ債務危機で金融資産は突然の下落、銀行には多くの顧客が溢れ出した。そんな騒動の中で、銀行の常連の顧客で高利貸しのチャン(ロー・ホイパン)が、預けてある大金を下ろして急いで出て行ってしまう。テレサはチャンが携帯を忘れたことに気が付き、駐車場へ彼を追いかけると、頭から血まみれになっているチャンの死体があった。テレサはチャンが置いて行った金を誰にも見つからないように机の引き出しに隠してしまう。その数日前、パンサー(ラウ・チンワン)は保釈されてもまたすぐに警察に逮捕されてしまう兄貴分の保釈金を作るために、今は金融投資会社で成功している幼馴染ドラゴンの元に金の工面を頼みに行く。世界がギリシャ債務危機になり、株が暴落したことにあわててドラゴンは口座を不正操作しようとしたが失敗。大陸のマフィアから預っていた金に大損をあけてしまう。困ったドラゴンはパンサーと協力して高利貸しのチャンから金を奪うことを考える。パンサーはチャンが何者かに襲われるところに遭遇し、その間をぬってチャンのバックを奪って逃げる。パンサーとドラゴンはマフィアのボス・スン(テレンス・イン)のもとに向かったが、ドラゴンは腹をさされひん死の重傷を負う。そんなドラゴンを連れ、パンサーは奪った金で最後の賭けに出る。一方、チョン警部補の妻も夫に内緒でマンションを購入するために契約書類にサインしていたが、彼女もギリシャ債務危機にあわてて契約を取り消そうとしていた。そんなことを知らないチョン警部補は、ビルにガスを充満させ立てこもった犯人の説得をしようとしていた。金融都市・香港で金融パニックの中、彼らの運命は……