＜あらすじ＞
イラク戦争の最中、2004年10月。NYのサリバン・キャンプでは、陸軍州兵、第27歩兵連隊第1大隊所属の第1中隊が出征前の最終準備を行っていた。これまでグラウンド・ゼロなど国内で活動していた第1中隊は、最も戦火の激しい地区のひとつであるイラクのサドルシティに明朝旅立つ。中隊のリーダー、セフトン中尉は第1中隊から広報部へと急に異動となり、危険な戦地任務を寸前で免れた。父親が地元の有力者である彼に対して、元部下たちは冷ややかなまなざしを向ける。一方、退役を希望していた衛生兵レイエスは、退役申請が強引に却下されたことを知らされる。NY消防局の救急医療隊員だったレイエスは、その腕の良さからイラクで必要な人材と見なされたのだ。しかしレイエスには余命半年を宣告された息子がいた。いったんイラクに旅立てば18ヵ月は帰国できない。脱走を決意したレイエスはセフトンに協力を求める・・・。